寒い時期の健康管理〜血圧について〜
10月も後半に差し掛かってきました。
今年は、残暑が長かったせいか、急に寒くなった感じがします。これから日に日に寒さが増してきますが、この時期、血圧が高めの人は注意が必要です。
寒くなると、私たちの体は体温を逃さないように血管が収縮するので、寒さを感じたり冷たい水に触ったりした時は、血圧がさらに高くなり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがありますので、次のような状況では特に注意が必要です。
・寒い屋外に出たとき
・暖かい部屋からトイレや脱衣所など寒い場所へ移動したとき
・暑いお風呂に入ったとき
・夜間トイレに起きたときや早朝に起きたときなど
【血圧って?高血圧とは?】
「血圧」とは、血液が血管が流れるときに血管の内壁にかける圧力のことを言います。ポンプの働きをしている心臓の筋肉が縮んだとき脳梗塞数値を最大血圧(収縮期血圧)、緩んだ時の数値を最小血圧(拡張期血圧)と言います。
そして「高血圧」とは、血圧が継続して高い状態を言います。最大血圧が140mmHg以上、あるいは最小血圧が90mmHg以上の状態を高血圧を言います。
【高血圧だとどうなるのか?】
血圧が高い状態が続くと、血管が脆くなったり、動脈硬化ありの進行が早まったりし、心筋梗塞、狭心症などの、虚血性心臓病の発症頻度が高くなることが知られています。
また、高血圧によって心臓病が肥大すると全身に血液を送り出すポンプの作用が次第に弱くなり、心不全を起こしやすくなります。
高血圧は沈黙の殺人者とも言われており、自覚症状上がないまま進行していきますので、健康診断などの健診を受けたり、定期的に病院や家庭において血圧を測るようにしましょう。
高血圧の約90%は、その原因がはっきりわからない「本能性高血圧」と呼ばれるものです。これには「遺伝的因子」と「環境的因子」が深く関与していると考えられています。
両親が高血圧の場合、その子供は約50%の確率で高血圧になると言われているそうです。
このような「遺伝的因子」は避けることができません。「環境的因子」については、生活習慣をの改善に心がけ、これからの時期を乗り切りましょう!
1.塩分の摂りすぎに注意…薄い味付けを心がけましょう。麺類の汁は残し、加工食品やインスタント食品の摂取はできるだけ控えましょう。
2.肥満を防ぐ…肥満は高血圧の進行を助長します。肥満の人は減量に努めましょう。
3.ストレス解消…多忙な生活や精神的な緊張の連続は血圧に悪影響を及ぼします。できるだけ息抜きをするよう心がけ、睡眠を十分にとりましょう。
4.適度な運動…ヲーキングなどの適度な運動は血圧を下げる効果があります。日頃から適度な運動を心がけましょう。