今こそ さんぽ をしよう!
新型コロナウイルスがまん延する中、
感染を防ぎ、健康を維持することが課題となっています。
感染の原因となる3密を回避しつつ行える健康法はさんぽです。
さんぽ の健康への効果と適切な行い方をお伝えします。
目次
目次
- 1.さんぽの健康効果
- 2.さんぽ の仕方
1.さんぽの健康効果
3密を避けるため自宅で過ごすのは重要です。
一方で、外出しないことの弊害もあります。
例えば、、、
・歩⾏時間が 1 ⽇ 30 分未満
・外出頻度が少ない
・友⼈と会う頻度が⽉ 1 回未満
・仕事・家事をしていない
という特徴をもつ⾼齢者は、
3年間で要⽀援以上の要介護認定になりやすい
という結果が⽰されています (平井,2009)
問題なのは、
これまで外出や仕事、買い物をしていた人が、
外出を自粛せざるを得ないということです。
自宅での運動ももちろん有効かと思いますが、
友人やご家族と、ソーシャルディスタンスを確保しつつ さんぽ を行うことをお勧めします。
要介護状態の一歩⼿前と言われるフレイル
から約 3 年後に回復した人の共通点は、
・毎⽇の外出
・1 ⽇ 30 分以上の歩⾏
・⽉に1 回以上友⼈と会うこと
との報告もあります(渡邉、2019)
さらに、
⽉に 1〜4 回会う⾼齢者は、
友⼈と年に数回以下しか会わない⾼齢者より
糖尿病を持っているリスクが約半分
との報告もあります(横林,2017)
コロナウイルスの収束までには長期的な期間が必要な可能性もあることを考えると、
今の健康を維持するため、
そして数年後により健康になるために
友人やご家族と、ソーシャルディスタンスを確保しつつ さんぽ を行うことを検討してもいいかと思います。
2.さんぽ の仕方
✓ どのくらいすればいいの?
➀ 体力の向上を狙うなら
1回20~30分以上 / 週に2~3回
➁ 友人と会う機会の確保なら
月に1回以上
※ 個人差があります。あくまでも目安です。
✓ 歩く時の注意点は?
➀ 隣の人となるべく離れる(2m以上)
➁ 背筋を伸ばす
③ 踵からつく
➃ 後ろにしっかりと伸ばす
⑤ 会話ができるくらいのニコニコペース
最優先は感染しないことです。
ご自身の周囲の環境を確認した上で、
無理のない範囲で実施していただき、
コロナを乗り越え、明るい未来にしましょう。
地域に住む高齢者やご家族、医療従事者のお役に立てましたら幸いです。