リハビリテーションとは

2019年05月03日

世間は、療法士が考えているほどリハビリテーションを知らない?

抜粋した文章ですが、リハビリテーションを全く知らない人は、言葉が表す意味をじっくり考えながら読んで頂き、少しでも知っている人も確認の意味で読んでみてください。

リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+ habilis(適した)、すなわち「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ちます。また、身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成を可能とすることによって、各人が自らの人生を変革していくことを目指し、且つ時間を限定したプロセスと言われています。

日本におけるリハビリテーションは、病気や外傷が原因で心身の機能と構造の障害と生活上の支障が生じたときに、個人とその人が生活する環境を対象に、多数専門職種が連携して問題の解決を支援する総合的アプローチの総体を言います。医療とその関係分野の専門職が行うリハビリテーションを医学的リハビリテーションと呼びますが、教育分野職業分野社会福祉分野で行われるアプローチも医学的リハビリテーションとともに重要です。

地域リハビリテーション支援活動マニュアルの定義(1999)

リハビリテーションとは、医療保険・介護保険でのサービスのひとつであるとともに、技術であり、ひとつの思想でもあります。また、リハビリテーションは、医学、教育、職業、社会など、きわめて多角的なアプローチを必要としています。さらにリハビリテーションとはなによりも人権の問題であり、本来人権をもたない障害者に国や社会が恩恵・慈悲として人権を付与するものではありません。人が生まれながらにしてもっている人権が、本人の障害と社会制度や慣習・偏見などによって失われた状態から、本来のあるべき姿に回復させるのがリハビリテーションです。

いかがでしたか?

リハビリテーションを行う療法士にとって常に頭においておくべき内容です。

リハビリテーションを行う療法士は、常に自分の方向性について悩んでいます。なぜなら、人やその人の人生を相手にする職業ですから。

リハビリテーションを行うには、医療的知識・技術が最も重要です。しかし、その医療的知識だけあっても多様な人生を歩んでこられた方々を相手にするのですから、課題や解決策も個人によって異なります。とても複雑な分野なのです。それ故、世間にも理解されにくいのではないでしょうか。

では、どうすればよいか。

個人的見解ですが、まずは目の前の患者さん・利用者さんと向き合うこと(ケースを学びに変える)。また、療法士が取り組むべきことは、リベラル・アーツ(様々な知に触れることで、汎用的な思考力を養う力)が必要であると私は思います。

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