電話でもいいから、ご両親やお爺さんお婆さんに週に1回以上の連絡を

2020年04月27日

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。

コロナウイルスにより他社との交流する機会が減ったという方も多いのではないでしょうか。

他者との交流機会の減少は、20代30代でも体感的に体に良くないのを肌で感じるかと思いますが、高齢者の健康に対する影響はすさまじいものがあります。

今回は、他者との交流が減少することの健康に対する影響を、論文を通してお伝えしようと思います。

論文の紹介

今回ご紹介する論文はこちらです。

健康指標との関連からみた高齢者の
社会的孤立基準の検討
10 年間の AGES コホートより

日本公衆衛生雑誌 62巻 3号 95-105ページ (2015年)
著者:斉藤 雅茂, 近藤 克則, 尾島 俊之, 平井 寛, JAGES グループ
DOI:https://doi.org/10.11236/jph.62.3_95

論文のポイント

同居者以外との対面・非対面交流が合わせて
週1回以下の者は健康リスクが生じる!!

高齢者の同居家族以外との交流頻度と
健康指標との関連を分析
月1回未満では、
1.37倍要介護2以上に、1.45倍認知症に、
1.34倍早期死亡に至りやすい

月1回~週1回未満でも同じ傾向
週1回以上で有意な関連は消失

要約


目的 
健康リスクが高まる交流の乏しさを明らかにすること
対象 
要介護認定を受けていない高齢者14,804人
方法 
・2003年から2013年まで10年間追跡。
・要介護や認知症の発生、死亡状況を把握。
・社会的孤立の指標:別居家族・親族および友人と会う頻度と手紙・電話・メールなどで連絡を取りあう頻度。
結果
・月1回未満では、1.37倍要介護2以上に、1.45倍認知症に、1.34倍早期死亡に至りやすい期死亡に至りやすい
・月1回~週1回未満でも同様にいずれの健康指標とも有意に関連
・週1回以上では、交流の頻度と健康指標との有意な関連は消失

考察の主なポイント

ここでは、どうして交流が少ないと要介護や認知症になってしまうのか、早期死亡に繋がるのかに着目して引用します。

  • 交流が週1回よりも少ない状態(17.7%)は、約束された用事でしか交流がない。
    ⇒ 様々なサポートや情報を得にくくなっているのかもしれない。
    ・月1回未満に該当した高齢者の約7割は別居家族と会うことが年数回程度、半数以上が友人いない、いても会うことも電話などもほとんどしない。
    ⇒ 緊急時の支援を見込みにくい。

論文では上記の記載がありました。
つまり、著者は以下の論理のようです。

交流が少ない
ちょっとした気づきや支えが少ない
緊急時に気づいてもらえない
要介護、認知、早期死亡

ここからは当note筆者の解釈ですが

他人であってもこまめに連絡をとることで気づくことができます。
全ての人が誰かの健康に寄与している、寄与することができることを教えてくれる素敵な解釈だなあと読みながら思いました。

きれいごとだけでは解決しないことばかりですが、だれかの為になっているという自覚は、
自分も元気にすると思います。

本研究を踏まえた対策

交流のきっかけづくり、困りごとの早期発見

ここも筆者の個人的な考えです。
論文を読んでて良く思うのは得られた知見を実践に移すことの難しさです。

今回で言えば、週に1回以上交流を行うことを目指すべきと思いますが、コロナコロナで集まることもできず、高齢者がオンライン飲み会を開催するにも敷居が高いでしょう。

以下、いくつか思いついたものを記載しますが、一市民であり健康関連職として何ができるのか、難しいなと思います。

  • 電話で回覧板
    ・地域のリーダーに声掛けをお願いする
    ・訪問販売員の方に緊急連絡先を渡す

など....やはり個人では限界もあるように思うので、一人一人の状況を地域の皆さんが知っているのが理想かなと思います。

何か良いアイデアがあれば教えて下さい。

大切な人を守るためにできる最も簡単なこと


色々悩みましたが、、、

自分の両親や爺ちゃん婆ちゃんに連絡する
ことから始めてみようかなと思います。

一本の電話が大切な人を守るかもしれません。

こんな時くらい連絡を取ってみてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂きありがとうございます。
内容に関してでも、関してなくても、
ご意見を頂けますと幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。