在宅勤務でも時々立ち上がりましょう

2020年04月29日

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。
今回は、健康に対して座っていることが及ぼす悪影響についてお伝えします。

え、座っているのは健康に悪いの?
筆者自身、衝撃でした。
寝ているよりはいいけど、起きて動いているよりは健康に悪いと認識して頂ければいいかと思います。

コロナで在宅勤務の方も多いのではないでしょうか。

職場と比べて、環境がパーソナライズされ整っていることもあり、自宅では歩くどころか立つことも少なくなることが想定されます。

そこで今回は座る時間が増えるとどのような健康被害が想定されるのか、座る時間をどの程度減らせばよいのか

論文をご紹介しながらご説明させて頂きます。

論文の紹介

今回ご紹介する論文はこちらです。

Sitting Time and Mortality
from All Causes, Cardiovascular Disease, and Cancer

Medicine & Science in Sports & Exercise:
May 2009 - Volume 41 - Issue 5 - p 998-1005
KATZMARZYK, PETER T,CHURCH, TIMOTHY S,
CRAIG, CORA , BOUCHARD, CLAUDE
doi: 10.1249/MSS.0b013e3181930355

論文のポイント

18~90歳のカナダ人17,013人を対象
余暇時間以外の時間のうち
座っている時間が4分の3以上ある人は
全死因死亡率と大血管疾患による死亡率が増加

余暇時間の身体活動、喫煙、アルコールの影響
を踏まえても同じ結果

要約

背景・目的
中等度から活発な身体活動は早期死亡率と関連しているが、座位行動と死亡率の関係は十分に調査されておらず、運動不足に関連するものとは異なるパラダイムを表している可能性がある。
座位時間と死亡率をプロスペクティブに調査

方法
ベースライン時に、毎日の座位時間(ほとんどない、4分の1、半分、4分の3、ほぼすべての時間)、余暇時間の身体活動、喫煙状況、アルコール消費量を評価した。
死亡率の状態を確認するために、参加者を平均12年間に渡って追跡した。

結果
追跡期間中の死亡は1832人(大血管疾患が759人、がんが547人)
全死因および大血管疾患では、座位時間が多いほど死亡リスクが徐々に高くなったが、がんでは死亡リスクは高かった。
⇒筆者が細かく結果を見ていくと、余暇時間以外の時間の4分の3以上、座って過ごしている人は、全死因、大血管疾患による死亡のリスクが高くなっていました。

結論
余暇時間の身体活動とは無関係に、座位時間と全死因死亡率およびCVDとの間に用量反応的な関連がある。

考察のポイント

今回は、座位時間の延長と死亡率の増加の関連がなぜ起こっているのかについて、考察をもとに記載します。

論文では、主に活動制限による身体への影響を調べた論文を引用して考察としています。

内容を簡単にまとめると以下のようになります。

活動制限

心臓の容積と出力の減少
耐糖能の低下
リポタンパク質リパーゼ活性の減少

論文の著者は、座位姿勢時の生理的減少については今後も研究が必要とも述べていることから、まだ不透明な部分も多いかと思います。

ですが、それを踏まえても
座位時間が長いほど死亡率は高くなる
ことは明らかとなっていますので

余暇時間以外の4分の1以上を目標として
立つ・歩く時間を確保して下さい

本研究を踏まえた対策

先ほども申し上げましたが、早期死亡を回避するためには、余暇時間以外の時間(=仕事の時間?)4分の1以上は立つ・歩くことを目標とします。

特に在宅勤務中の方であれば
コーヒーを飲むときや資料を読むときは立つ
オンライン会議は空気椅子で参加する
考え事は歩きながら行う

など少しの工夫が健康を守り
新たなアイデアを生み出すかもしれません

おわりに

医療従事者の方で在宅勤務の方は少ないかもしれませんが、例えば訪問に伺った先の患者様のご家族などに提案できるかもしれないなというひそかな思いもありこの記事を作成しました。

その他にも、このような状況の中、健康を維持するために何かこのような取り組みをしているなどありましたらご紹介して頂けると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。